こんにちは、HIKOです。
流産は全妊娠さんの約15%が経験します。
その中でも早期流産(妊娠初期〜11週目)の確率は13〜14%(残りの1%〜2%は妊娠12週目〜21週目の後期流産の時期に起こる。)と高く、ほとんどの流産がこの妊娠初期から11週目までに起こっています。
切迫流産の場合、この早期流産の時期を妊娠継続状態で乗り切れるかがポイントとなります。
ただ早期流産の原因は赤ちゃん側に起因することが多く、早期流産を予防したり、流産しないための方法は残念ながらありません。
この記事では早期流産の原因と症状と経過。手術になった時の費用。悲しい結果の受け入れ方と新たな一歩の始め方についてご紹介しています。
早期流産 症状(兆候)
不正出血
早期流産の症状として多いのが不正出血です。
母子の状態により出血量は少量から生理程度、生理以上の大量出血となります(稽留流産の場合など自覚症状が無い場合もあります)。
切迫流産から早期流産となる場合、出血量が多い程流産のリスクは高くなります。
いつもとは違う出血の場合は、かかりつけ医に相談しましょう。
リスク
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低
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高
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出血量
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少量の出血
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生理程度の出血
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生理以上、または大量出血
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着床出血?それとも不正出血?切迫流産の原因と症状
着床出血とは受精卵が着床する時に起こる少量の性器出血の事を言います。 発生自体は稀なので、起こらない場合も多く見られます。 また妊娠初期に起こる為、妊娠に気づかず『生理だと思ったら着床出血だった』とい ...
痛み
早期流産の症状には他にも下腹部の痛みがあります。
痛みの度合いとしては、お腹の張り程度から生理痛や陣痛のような痛みがみられますが、稽留流産の場合など自覚症状が無い場合があります。
痛みの場合も痛みが強い程、早期流産のリスクは高くなります。
いつもと違う痛みの場合は、かかりつけの産婦人科で医師の診断を受けましょう。
リスク
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低
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<<<
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高
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痛み
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お腹の張り程度の痛み
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生理痛の様な痛み
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陣痛の様な痛み
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早期流産の原因
既にお話ししたとおり早期流産の原因は赤ちゃん側にあります。
主な原因としては、染色体の異常により生存できなかった場合や受精卵が着床したが育たなかった場合、子宮内膜以外の場所に着床した事(子宮外妊娠)で妊娠を継続できない場合がなどが原因となります。
どの場合も、妊娠を継続させる為の効果的な治療法はありません。
ただ逆にいえば、切迫流産と診断されても妊娠初期から妊娠11週目までに流産しなければ(この時期の流産が最も多い)染色体異常や子宮外妊娠のリスクは低いとなります。
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妊娠は継続?それとも流産?切迫流産の今後を知る3つの指標
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早期流産から手術となるのは?
妊娠11週目となると赤ちゃんの大きさは個体差があるものの9cm程になっています。
妊娠8週未満の流産では赤ちゃんは羊水内に完全に溶けてしまいますが、それ以降では完全に溶けず子宮内に残ってしまいます。
早期流産のその後としては、流産の状態によって自然に排出されるのを待つ場合と、子宮内除去術(子宮内搔把術)という手術によって強制的に排出させる場合とに分かれます。
流産の分類
引用:http://lovemo.jp/
完全流産
完全流産では、胎芽(胎児)と受精卵が着床し胎盤の元となる子宮内膜(脱落膜)が完全に体外に排出された状態の事です。
この完全流産では生理と同じような出血と共に、下腹部の痛みがみられますが、胎児と子宮内膜(胎嚢)が排出されれば出血や下腹部痛は軽減・消失します。
この時点で子宮口は既に閉じており、この後に手術は必要ありません。
不完全流産
不完全流産では胎芽(胎児)と子宮内膜(脱落膜)が体外へ排出されたが、一部が子宮内にとどまっている状態の事をいいます。
完全流産のような出血と下腹部痛がみられますが、完全に排出されない為、出血と痛みは継続しており、子宮口も開いたままです。
この場合、残った子宮内容物を手術によって摘出(子宮内除去術)する必要があります。
進行流産
進行流産とは、胎芽(胎児)や子宮内膜(脱落膜)などの排出が進行している状態の事を言います(子宮口は開いたままです)。
流産が進行している為、陣痛の様な強い痛みと出血がみられます。
子宮内容物が全て排出されれば完全流産となり、一部が残れば不完全流産となります。
稽留流産
稽留流産とは、胎児が子宮内で亡くなっているが、流産でみられる出血や下腹部痛などの自覚症状が無く、子宮口も開いていない状態の事を言います。
この場合、不完全流産と同様の処置(子宮内除去術により子宮内容物を強制的に排出)となる。
化学流産(生化学妊娠)
化学流産は市販の妊娠検査薬で陽性反応はあるものの、妊娠を確定させる胎嚢などが確認できない時期(妊娠4週〜妊娠5週頃)に起こる流産です(厳密には流産ではない)。
出血や痛みを伴いますが、妊娠に気づいていないと生理だと勘違いしてしまいます。
流産という名前が付いていますが、化学流産は流産には含まれません。
計画的に妊活に取り組んでいる場合以外では気づかないことが多いのが化学流産です。
早期流産の費用
早期流産で費用としてかかるのが、子宮内に残った物を除去するために行う、子宮内除去術(子宮内搔把術)という処置を行なった場合です。
ただ、この処置は保険適用となります。
その為、母体の状態によっては入院なしの日帰り手術もOKなので、総額の費用としても1万5千円〜3万円程となります。(関連切迫流産での入院費用)
また加入している医療保険などによっては、切迫流産や実際に流産となった(流産の処置として子宮内除去術を行なった)場合などでは保険がおりる物もあります。
医療保険などに加入されている方は、一度確認しておきましょう。
悲しい別れを乗り越える為に
別れはとても悲しいものです。
とは言え、今を生きている私たちは、この悲しみをいつかは乗り越えなくてはなりません。
ここでは悲しい別れを乗り越える為に通過しなくてはならない、3つのプロセスをご紹介します。
まず1番目が『お腹の赤ちゃんが亡くなったなんて嘘!』、『まだ生きてるはず…』という否認という過程。
2番目が赤ちゃんの死を受け入れたが、『お腹の中の赤ちゃん…もういない…』という生きることに希望が持てない絶望という過程。
3番目が絶望した気持ちに整理をつけ新しい一歩が踏み出せる様になった受容・回復の過程となっています。
否認から絶望への移行方法
否認から絶望へ進む為には、『現実を受け入れる』必要があります。
ただ早期流産の場合、通常の死別とは違い死を受け入れる為の通夜や告別式、火葬などの儀式がありません。(※妊娠12週以降は死産届や火葬も必要となります。)
死を受け入れづらく、気持ちの整理がつかない時は、神社で赤ちゃんの供養(水子供養)をしてもらいましょう。
神社で供養して貰う事で、死を受け入れやすくなり、気持ちの整理もつけやすくなります。
絶望から受容・回復への移行方法
絶望から受容・回復へ進む為には、『感情を押し殺さない』ことが何よりも大切です。
悲しい時は涙を流す事や、弱音も吐く事も大切です。
また苦しく辛い気持ちは自分の中だけに留めておくのではなく、親しい人に話し、聞いてもらいましょう。
他にも心療内科を受診したり、カウンセリングを受ける事も効果的です。
まとめ
早期流産とは妊娠11週目までに起こる流産の事を言います。
早期流産の原因は主に染色体異常や子宮外妊娠、受精卵の発育不全など妊娠を継続できない要因によって起こっています。
早期流産を予防したり、原因を治療する事ができない為、この時期(妊娠初期〜妊娠11週目)は最も流産する確率が高くなっています。
早期流産の症状としては主に出血と腹部の痛みとなります。
妊娠初期では子宮内の胎児は羊水内に吸収されるので、自然に体外へが排出される場合(完全流産)もありますが、子宮内に残る場合(不完全流産)は子宮内搔把術(子宮内除去術)と呼ばれる方法で子宮内に残った物を体外へ排出させる手術を行います。
手術としては日帰りも可能です。
費用は保険が適用されるので3割負担で、医療保険などに加入している場合は保険内容により保険もおります。
流産による赤ちゃんとの別れは辛く、貴女にとっても家族にとっても大きな心の傷となるかもしれません。
ただそれでも自分責めるような事はしないでください。
この結果を回避する方法はありませんでした。
今後の事は夫婦でよく話し合い、今は体と心を休めてください。
また次の妊娠を考えている場合はかかりつけ医によく相談しましょう。(体の状態にもよりますが、生理を3回程度見送るように指導される場合が多い。)
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妊娠は継続?それとも流産?切迫流産の今後を知る3つの指標
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