- 切迫流産とはどういう疾患?
- この後どういう経過をたどる?
- 妊娠5週目の母体の状態は?
- 赤ちゃんはどんな状態にある?
- 原因は何?
- 診断後の対応や心構えは?
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妊娠5週目の母子の状態
妊娠5週目は規則的に生理が来ている方には、生理予定日を1週間過ぎた頃です。
生理が遅れているので市販の妊娠検査薬を使用すると、陽性反応が確認できるようになってきます。
妊娠検査薬を反応させるのは、妊娠確定後(精子と卵子が出合い受精卵なった時)から体の中で増え始めた絨毛性ゴナドトロピン(hCG)というホルモンによるものです。
このホルモンは妊娠を継続する為に必要なエストロゲンとプロゲステロンを生成する重要なホルモンで、男性や妊娠していない女性の体では作られないホルモンとなっています。
妊娠5週目は早い人では以下の様なつわりの症状が現れてきます。
- 吐き気
- 嘔吐
- 体のだるさ
- 眠気
- 食欲が無くなる
- 頭痛 など
妊娠悪阻とは
稀に何度も嘔吐を繰り返し、水すら飲めない『妊娠悪阻』と呼ばれる状態になる場合があります。
この妊娠悪阻は普通のつわりと違い入院治療を必要とします。
対応が遅いと母体の生命だけでなく、人工中絶の必要性も出てきます。
つわりがきついと感じる時は一度病院で診てもらいましょう。
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妊娠5週目の赤ちゃんの状態
妊娠5週目では赤ちゃんはまだ袋(胎嚢)のままです。
ただ脳の中枢神経や心臓を始め各器官が作られ始める時期でもある為、この時期に催奇形因子(赤ちゃんに奇形や障害を生じさせる可能性がある、薬、放射能、タバコ、お酒、感染性のウイルスなどをさす)に晒される事で流産や赤ちゃんが奇形児として産まれる可能性が出てくるので、特に気を付ける必要があります。
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切迫流産 5週目の症状とその後の経過
妊娠5週も、妊娠4週の切迫流産と同じく妊娠は継続している状態にあります。
今後流産する可能性もありますが、無事に出産する事も可能な状態です。
妊娠5週目の症状は妊娠4週目と大きな違いはありません。
- 性器出血
- お腹のハリ
- 腹痛、下腹部痛、腰痛
といった症状が見られます。
出血量や痛みの度合いは個人差や母子の状態によっても違います。
性器出血で言えば、少量から生理以上の出血、痛みで言えばお腹のハリを感じる程度から生理痛程度の痛みまでと様々です。
診断後の経過
切迫流産と診断された場合、赤ちゃんの袋(胎嚢)と心拍の有無が、妊娠継続中か流産なのかの判断材料となります。
赤ちゃんの袋(胎嚢)が妊娠4週目で確認できていれば、妊娠5週目では少し大きくなっているのが確認できます。
赤ちゃんの袋が大きく成長していなかったり、赤ちゃんの袋自体が確認できない場合は、流産の可能性があります。
心拍は、赤ちゃんの心臓が妊娠5週後半から形成されるのでまだ聞こえなくても大丈夫です。
元気に成長していれば、7週目頃迄には心拍を確認できます。
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切迫流産 妊娠5週目の原因
妊娠5週目で切迫流産と診断された場合も、妊娠4週目と同様に、胎児側にその多くの原因があります。
胎児側の原因としては…
- 染色体異常
- 受精卵の発育不全
- 子宮外妊娠
などが考えられます。
特に染色体異常は高齢出産に多く、先天的に染色体の配列が通常とは異なる転座があると赤ちゃんに染色体異常が起こりやすくなっています。
切迫流産が上記の原因によるものでは、その後に訪れる結果は流産という悲しい結末だけです。
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ただ妊娠初期はお腹の赤ちゃんもお腹の中で不安定な状態にあります。
その為、着床時の出血や胎盤を形成する絨毛と子宮内膜(脱落膜)の間に血の塊(血腫)が出来る事で不正出血などを起こしたり、絨毛性ゴナドトロピン(hCG)というホルモンが少ないと妊娠を継続する為に必要なプロゲステロンやエストロゲンといったホルモンが生成されず、出血やお腹の痛みを引き起こしてしまいます。
この場合、流産する場合もありますが、妊娠を継続し出産できる場合もあります。
切迫流産 妊娠5週目の対応
妊娠5週目で切迫流産と診断された場合、効果的な治療は妊娠4週目と同じくありません。
安静にするように指示されますが、効果が期待できる治療法(対応)ではありません。
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と言うのも、原因が染色体などの異常で流産という結果が決まっている場合、いくら安静にしていても流産という結果は変わらないからです。
この場合は、直ぐに仕事を辞めたり、診断書を貰って安静にする必要はありません。また切迫流産だからと入浴を制限する必要もありません。
染色体の異常があるのか?ないのか?
は、結果が出るまでわかりません。(切迫流産と診断されても流産しなければ血腫など一過性の原因と考え、流産した場合は染色体異常などと考える。)結果が出るまでもう少し心穏やかに過ごしましょう。
また最悪の結果に備え、『あの時無理したから流産したんだ…』、『仕事を止めれば良かったのに…』と、後から自分を責めたり、周囲の人に『無理するから流産したんだ』と言われ傷つく事のない様に、疑問点や不安はしっかり医師に伝え、納得の上で日々を過ごしましょう。
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