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妊娠6週目の母子の状態
妊娠6週目はつわりの症状が現れる時期です。
つわりの症状と対策
- 吐き気
- 嘔吐
- 体のだるさ
- 眠気
- 食欲が無くなる
- 頭痛 など
つわりは多くの妊婦さんに現れる症状です。
個人差もあって約2割の方にはつわりの症状は無いというデータもありますが、入院の必要もある妊娠悪阻と言われる危険なものもあります。
この頃の赤ちゃんは母体の栄養(口から食べたものではなく、既に体に蓄えられている栄養)で成長できます。
だから無理して食べる必要はありません。
つわりと上手く付き合うには、食べれる時に、食べれる物を、少しづつを心がけてみてください。
また空腹になる事でつわりの症状が出やすくなります。直ぐにつまめるクッキーや飴などで外出もできるようになります。
またこの時期は家族の協力が不可欠です。家事や仕事は無理せず家族の協力を得てつわりを乗り切りましょう。(妊娠16週頃までにはつわりの症状は軽減します。)
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妊娠6週目の赤ちゃんの状態
妊娠6週目でも妊娠5週目と同じく赤ちゃんはまだ袋(胎嚢)の状態ですが器官形成は進んでいます。
目や耳、腕や足が作られ、心臓の形成が始まると心拍も確認できるようになってきます。
ただ催奇形因子による流産や奇形のリスクは依然高いため注意が必要です。
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奇形のリスクが高くなる催奇形因子とは
妊娠中に催奇形因子に母体が晒されると、赤ちゃんに奇形や障害を生じさせる可能性があります。
催奇形因子には、薬、放射能、タバコ、お酒、感染性のウイルス、高血糖などがあります。
妊娠中の薬
妊娠4週目頃からお腹の中では赤ちゃんの各器官が作られます。
その為、この時期に薬を服用すると赤ちゃんの成長に影響を与え、流産や奇形のリスクが高くなります。
必ず薬を服用する場合は医師に確認しましょう。
催奇形のある薬一覧
- 抗肝炎ウイルス薬…コペガス
- 抗乾癬薬…レチノイド
- 抗甲状腺薬…メルカゾール
- 降圧剤…カプトプリル、ニューロタン
- 高脂血症治療薬…プラバスタチン
- 抗躁薬…リチウム
- 抗てんかん薬…テグレトール など
妊娠中の放射線
妊娠中に放射線を浴びると、発育遅延や奇形のリスクが高くなります。
日常生活で放射線を浴びる可能性があるのは、検査の為に撮影するレントゲンやCTが主です。
放射線の量は手法やどの部位を撮影するかによって以下の様に変わります。
部位 | 放射線量(mGy) |
頭部CT | 0.005以下 |
胸部レントゲン | 0.01以下 |
胸部CT | 0.06以下 |
腹部CT | 8 |
腹部レントゲン | 1.4 |
腰部レントゲン | 1.7 |
赤ちゃんへ影響が出る境界線は100mGyと言われており、CTやレントゲンによる影響はありません。
ただ影響はありませんが、放射線を浴びる事で癌になるリスクは上がります。
放射線を浴びずに済むなら、浴びない方が良いのも事実です。
妊娠中の方や妊娠の可能性がある方はしっかり医師や放射線技師に伝える事でさまざまなリスクを回避できます。
妊娠中のタバコ
タバコの煙には一酸化炭素、ニコチン、シアン化合物が含まれています。
一酸化炭素は酸素よりも血中のヘモグロビン(血管の中で酸素を全身に運ぶ役割をする)との結び付きが強く、妊娠中の喫煙は胎児に酸素が運べず、酸欠を招いてしまいます。
また、ニコチンは血管を細くする為、胎児に十分な栄養や酸素を送れなくなります。
またシアン化合物も赤ちゃんが低体重で産まれるなど、毒性が確認されています。
タバコは妊婦本人が吸う事も問題ですが、それ以上に家族にタバコを吸っている人がいて、その煙を吸う(受動喫煙)は更に危険です。
可能であれば妊娠期間中は家族で禁煙を!
難しい場合はタバコの煙を吸わない様に、家族には外で吸ってもらうなど協力してもらいましょう。
妊娠中のお酒
️妊娠中の飲酒は、赤ちゃんに胎児性アルコール症候群(FAS)といわれるさまざま症状や障害を発生させます。
胎児性アルコール症候群(FAS)による症状や障害は以下のとおりです。
- 発達障害
- 行動障害
- 運動障害
- 小頭症
- 頭や目が小さい
- 奇形児として産まれてくる可能性が高い
妊娠の感染性ウイルス
妊娠中に感染性のウイルスに母体が感染すると、お腹の中の赤ちゃんも少なからず影響を受けます。
妊娠中に気をつけるべき感染性ウイルスは以下のとおりです。
- サイトメガロウイルス
- トキソプラズマ
- 風疹ウイルス
サイトメガロウイルス(CMV)
サイトメガロウイルスは風邪に似た症状なので、それだけでは感染したとは分かりにくい特徴があります。
多くの人は乳幼児期に感染しますが、免疫能力が低下していない限り症状はなく経過します。
今までにサイトメガロウイルスに感染した事のない女性が、妊娠中に感染すると、胎児への感染と、流産や早産のリスクが高くなります。
胎児へ感染した場合、小頭症(頭が小さく、知能の発達遅延が生じる)や、水頭症(脳内を満たす脳脊髄液の異常で、脳内を圧迫し脳障害をもたらす)、視力障害などを引き起こす場合があります。
サイトメガロウイルスは飛沫や接触、性行為で感染します。
身近に乳幼児がいる場合は以下の点に注意しましょう。
- 同じ箸で食事を食べさせない。
- 風邪をひいている時はマスクを着用する。
- オムツを替えた時はしっかり手洗いをする。
また性行為はコンドームを必ず着けましょう。
トキソプラズマ
トキソプラズマは猫などの動物の体にすむ原虫です。
トキソプラズマに感染しても特に症状は無いものの、トキソプラズマに感染した事のない女性が、妊娠中に感染すると流産や早産、赤ちゃんへの後遺症(水頭症や黄疸、水頭症など)のリスクが高くなるという特徴があります。
感染経路としては加熱不足の肉やレバーを食べたり、猫の排泄物を処理した手を経由し感染します。
妊娠中はしっかり加熱して肉を食べることと、猫を飼っている方は、排泄物を処理した手はしっかりと洗い感染を防ぎましょう。
風疹ウイルス
妊娠中に風疹にかかると、胎盤を経由し赤ちゃんに感染する場合があります。
赤ちゃんに感染した場合、先天性風疹症候群(CRS)と呼ばれる先天性異常を引き起こします。先天性風疹症候群(CRS)の主な症状は以下のとおりです。
- 難聴
- 白内障
- 心臓の奇形
器官形成が行われる妊娠12週までに感染すると、90%の確率で赤ちゃんにCRSの症状がでます。
妊娠前までにかかっていた場合や予防接種を受けている場合は、感染の心配はありません。
ただ妊娠中に予防接種は出来きないので、赤ちゃんを望んでいて風疹にかかったことがない場合は、事前に予防接種を受けておきましょう。
糖尿病と妊娠
️通常食事を摂れば血液中の糖の量(血糖値)が上昇します。
血糖値の上昇を察知した膵臓はインスリンを分泌し、血中の糖が効率よく筋肉や脂肪細胞に運ばれることを助けます。
筋肉や脂肪細胞は運ばれた糖をエネルギー源に活動したり、エネルギーを蓄えたりします。
インスリンの働きにより、体の中では血糖値が一定にコントロールされます。
糖尿病はこのインスリンの働きが不十分だったり、機能しないことで血糖値が一定に保てない糖代謝異常のことを言います。
妊娠中の糖代謝異常は以下の3タイプに分類できます。
- 糖尿病合併妊娠…妊娠前からの糖尿病
- 妊娠糖尿病(GDM)…妊娠による一時的な糖尿病。
- 妊娠中に診断された明らかな糖尿病
どのタイプでも血糖値を適切にコントロール出来ていれば、普通にお産することができます。
治療法としては食事療法となりますが、コントロールが出来ない場合はインスリン注射による血糖コントロールを行っていきます。
切迫流産 6週目の症状とその後の経過
妊娠6週も、妊娠5週の切迫流産と同じく妊娠は継続している状態です。
今後流産する可能性もありますが、無事に出産する事も可能な状態です。
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妊娠6週目の症状は妊娠5週目と大きな違いはありません。
- 性器出血
- お腹のハリ
- 腹痛、下腹部痛、腰痛
といった症状が見られます。
出血量や痛みの度合いは個人差や母子の状態によっても違います。
性器出血で言えば、少量から生理以上の出血、痛みで言えばお腹のハリを感じる程度から生理痛程度の痛みまでと様々です。
いち早く変化を知るには、いつもの状態と比較してどうなのか?(痛みは強いのか?弱いの?)基準となるいつもの状態をしっかり把握しておく事が大切です。
診断後の経過
切迫流産と診断された場合、赤ちゃんの袋(胎嚢)と心拍の有無が、妊娠継続中か流産なのかの一つの判断材料となります。
妊娠6週目でも赤ちゃんは袋(胎嚢)の状態のままです。
元気に成長していれば、妊娠5週目と比べると少し大きく成長しているのが確認できます。
ここで赤ちゃんの袋が成長していない場合でも心拍があればもう少し経過観察となりますが、心拍が無い場合は流産の可能性が高いと考えます。(7週目頃迄には心拍を確認できる。)。
切迫流産 妊娠6週目の原因
妊娠6週目も妊娠5週目と同様に胎児側に原因の多くがあります。
胎児側の原因としては、染色体異常や受精卵の発育不全、子宮外妊娠などが考えられます。
特に染色体の異常は高齢出産に多く見られます。
上記のように、染色体異常、受精卵の発育不全、子宮外妊娠などの場合、その後に訪れる結果は流産という悲しい結末だけです。
ただ妊娠初期はお腹の赤ちゃんもお腹の中で不安定な状態にあります。
その為、着床時の出血や胎盤を形成する絨毛と子宮内膜(脱落膜)の間に血の塊(血腫)が出来る事で不正出血などを起こしたり、絨毛性ゴナドトロピン(hCG)というホルモンが少ないと妊娠を継続する為に必要なプロゲステロンやエストロゲンといったホルモンが生成されず、出血やお腹の痛みを引き起こしてしまいます。
この場合、流産する場合もありますが、妊娠を継続し出産できる場合もあり経過観察となります。
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切迫流産 妊娠6週目の対応
この妊娠6週目でも効果的な治療法は妊娠5週目と同じくありません。
安静にするように指示されますが、効果が期待できる治療法(対応)ではありません。
切迫流産に安静が無意味な訳
いぬくん 切迫流産に安静が意味ないことをご存知ですか?
と言うのも、原因が染色体などの異常で流産という結果が決まっている場合、いくら安静にしていても流産という結果は変わらないからです。
反対に血腫などが原因で出血を起こしている場合は、処方された止血剤や安静を保つ事で症状が治まる可能性があります。
どちらの原因でも結果が出るまではわかりません。
出血が続いていても、赤ちゃんの心拍と胎嚢が確認出来ていれば妊娠は継続中なので、早期流産となる妊娠12週(流産となるのは妊娠10週までが最も多い)を過ぎるまではもう暫く辛抱しましょう。
また最悪の結果に備え心の準備と、後悔しない様、疑問点や不安はしっかり医師に伝え、納得した上で日々を過ごす事が大切となります。